統合実習・演習の風景

 

 君津中央病院附属看護学校では、1年生の入学後から3年生まで、沢山の実習を行っています。基礎看護学実習で看護の基礎的な考え方や方法を学び、成人や老年、小児、母性、精神、在宅といった様々な領域で看護を実践させて頂き、学びを深めてきました。沢山の実習を乗り越えた3年生は、現在、看護学校最後の実習である統合実習を終え、2月の国家試験に向けて頑張っています。 

 統合実習は、卒業後のリアリティショックを和らげ、看護師として働く自分の姿を思い描けるよう、臨床の看護師にマンツーマンで学びながら、実践を行います。統合実習前には、学内で統合演習を行いました。

 



 統合演習では、事例をもとに、援助の優先順位やタイムスケジュールを考え、教員が患者役となり看護を行いました。患者になりきった教員は、病棟で起こりやすい様々な状況を演じました。学生は、その状況を瞬時に判断して予定を変更することに苦戦をしていましたが、実施した後にグループメンバーで沢山の気づきや学びを共有し、一人では気づけないことにも気づくことができ、グループメンバー全員の成長につながりました。

 統合実習では、夜間実習も行います。今まで知ることのなかった消灯までの患者様の様子や看護師の役割を学習させて頂いています。また、組織の一員としての自覚を持てるよう、看護師長やリーダーの役割についても学ぶ機会を設け、間もなく看護師になるということを意識できる実習になっています。

 

 本校の3年生はほとんどの期間を実習に費やし、学習の不足を感じて、毎日たくさんの学習をしたり、看護は1人ではできないことを痛感して、実習グループで話し合ったり協力し合ったりと、看護学生として、また、人としても大きく成長してきました。最後の統合実習で、自分の成長を感じるとともに、新たな成長に向けて課題をみつけようと努力しています。