5月2日 第51回生の継灯式が執り行われました。
継灯式係が中心となって計画・運営を行い、当日まで何度も練習を重ねました。
式当日は、ご来賓やご家族の方々に見守られ、一人ひとりが先輩方の灯を受け継ぎ、看護師を目指す者としての決意表明をすることができました。
第51回生の誓いの言葉と、継灯式を終えた学生の感想をご紹介します。
【51回生 誓いの言葉】
一つ、命と真摯に向き合い、常に学び続ける姿勢を持つことで最善の看護を提供します。
一つ、対象の安全・安楽を守り、その人らしい生活を支える看護を実践します。
一つ、対象に寄り添い、信頼関係を大切にしながら、思いやりの心を忘れず看護に向き合います。
学生Aさん
私は普段、表に立つことは少なく、静かに周囲を見守るタイプですが、今回の継灯式でリーダーを務めました。
継灯式はナイチンゲールの精神を受け継ぎ、看護の道を志す者としての決意を新たにする大切な儀式です。その式をリーダーとして関わることに不安や戸惑いがありました。「私で務まるのだろうか」という気持ちが何度も頭をよぎりました。しかし、式の準備を進めていく中で「前に出ること」だけがリーダーではないことに気づきました。皆の意見に耳を傾け、困っている仲間にさりげなく声をかけ、全体の流れを冷静に見守ること。それこそが私なりのリーダーシップなのだと感じました。そのため練習では、全体の流れを把握し、仲間一人ひとりに目を配ることを心がけました。式当日には自信を持って行動できた自分に驚きと達成感を覚えました。
継灯式を通して、チームを支える力、物事を俯瞰して見る力、自分から動く積極性が身につき、大きく成長できたと思います。自分が成長できたのも、周囲の仲間が協力し、支えてくれたからだと思っています。看護師としての在り方を真剣に見つめ直すとても価値のある経験となりました。
学生Bさん
式では、全員のろうそくが灯り続け、きれいな光が会場を包み込みました。その光景を目にして、胸がいっぱいになりました。単なる灯火ではなく、先輩方の経験・信念、患者さんと向き合ってきた姿勢を受け継ぎ、看護の道を進むものとしての決意の場であると感じました。継灯式を終えた今、私の中にある目標は「患者さんに真摯に尽くす看護師になる」です。これから先の実習では教科書の知識だけでは通用しない現実の場面に多く直面すると思っています。自分の力の無さに落ち込むこともあると思います。しかし、患者さんは常に真剣に病気と向き合っていると思いますので逃げずに向き合い、少しでも安心や希望を届けられるような存在になりたいと心から思っています。「人のために何ができるか」を常に考え、誠実に行動できる看護師を目指して、日々を大切に歩んでいきます。